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絵本、児童書、人文書籍、小説について

【絵本】「ぶたぶたくんのおかいもの」土方久功作 「おつかい」を終えお母さんのもとへ戻る安心感

ぶたぶたくんのおかいもの

タイトル:ぶたぶたくんのおかいもの
作:   土方久功
出版社: 福音館書店
出版年: 1970年
文の量: 1ページに10行程度
ページ数:全28ページ

こんな子にオススメ!
 お店屋さんごっこが好きな子 
 少しお母さんと離れて遊びだした子 
 お散歩が好きな子
 

「おつかい」絵本の先駆け

ぶたぶたくんが初めて1人でぱんやさん、やおやさん、おかしやさんを回ってお買い物をし、お母さんの元へ戻っていくお話です。

 土方久功さんは1900年生まれで彫刻家、南洋の民俗学者として活躍された方です。

こちらの絵本以外にも3冊の絵本を福音館から出しています。

ぶたぶたくんには私も子供の頃お世話になり、親子共に大好きです。

 

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【絵本】「町たんけん はたらく人みつけた」秋山とも子作 人間の行動を拾いあげる面白さ

町たんけん (みぢかなかがくシリーズ)

タイトル:町たんけん はたらく人みつけた
作:   秋山とも子
出版社: 福音館書店
出版年: 1997年
文の量: 1ページに吹き出し15個程度
ページ数:全40ページ

こんな子にオススメ!
 3~5歳の人間観察が好きな子 
 絵探しが好きな子
 

人々のランダムな行動によって街を描きだす

町たんけんに繰り出した小学生たちの集団を中心に、人々の暮らしぶりを描いた絵本です。

福音館書店の「みぢかなかがく」シリーズの1冊として刊行されました。

町を鳥の目で俯瞰しながら、個人の営みを観察する楽しみを教えてくれます。

 

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【小説】「イワン・デニーソヴィチの一日」ソルジェニーツィン作 食事と仕事の大切さ

イワン・デニーソヴィチの一日 (新潮文庫)

タイトル: イワン・デニーソヴィチの一日
作:    ソルジェニーツェン
訳:    木村浩
出版社:  新潮社
出版年:  1963年
ページ数: 278ページ

こんな人にオススメ!
 歯ごたえのある短編が読みたい人
 刑務所ご飯に興味がある人
 極限下の人間に興味がある人

 

締めの一文の凄み、食と仕事について改めて考えさせる作品

父親の本棚で見つけて勝手に自分のものにした本です。

何度も読み返してボロボロになって新版を買い直しました。

ソ連ラーゲリ(強制収容所)で過ごす老人のある1日を描いた小説です。

最後の2行で何度読んでも「ふぃー」とため息が出ます。

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【絵本】「まぼろしのゆきのはらえき」間瀬なおかた作 電車も動物も人間も等しく慈しんで描く

うみやまてつどうまぼろしのゆきのはらえき 

タイトル:まぼろしのゆきのはらえき
作:   間瀬なおかた
出版社: チャイルド本社
出版年: 2011年
文の量: 見開き2ページごとに4~9行程度
ページ数:全32ページ

こんな子にオススメ!
 3~5歳の電車好きの子 
 動物が好きな子
 

人間ときつねの共存を電車を介して描く作品

間瀬なおかたさんは、電車絵本を読む子なら一度はお世話になっている作家さんだと思います。

間瀬さんの描く電車はいつも少し丸っこくて柔らかい雰囲気をまとっています。

 

こちらの絵本では、昔話によく出てくる化け狐が電車を好きになり人間を助けてくれる様を描いています。

 

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【絵本】「コッコさんのおみせ」片山健作 ごっこ遊びの面白さと家族との関係性

コッコさんのおみせ (幼児絵本シリーズ)

タイトル:コッコさんのおみせ
作:   片山健
出版社: 福音館書店
出版年: 1995年
文の量: ページごとに5行程度
ページ数:全24ページ

こんな子にオススメ!
 ごっこ遊び、ままごと遊びにはまっている子 
 間違い探しが好きな子
 

こどものごっこ遊びと家族との関わりを描く

「コッコさんのおみせ」は、片山健さんによるコッコさんシリーズのうちの1作です。

この絵本では、こどもの作り出す遊びの世界の柔軟さ、こどもと家族との関わりがユーモラスに描かれています。

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【絵本】「あめだま」ペク・ヒナ作 長谷川義史訳 粘土人形が紡ぎだす抒情的な物語

あめだま

タイトル: あめだま
作:    ペク・ヒナ
訳:    長谷川義史 
出版社:  ブロンズ新社
出版年:  2018年
文の量:  ページごとに5~10行程度
ページ数: 全40ページ
こんな子にオススメ!
 筋のあるお話が楽しめるようになってきた子 
 工作好きな子
 

手作りの粘土人形達によって表現される少年の世界の広がり

ペク・ヒナさんの絵本は、コマ送りアニメに出てくるような粘土人形達が登場します。

人形たちは表情がどんどん変化してゆき、細かな背景の作りこみと合わせて独特の世界を作り出しています。

あめだまによって1人の少年は身近なモノ、人の心から漏れる声を聞きます。

彼は周りの存在に後押しされるように自分の世界を少しずつ広げていくのです。

 

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【絵本】「こんやはなんのぎょうれつ?」オームラトモコ作 ページと共に進むおばけ行列のゴールは?

こんやは  なんのぎょうれつ? (絵本・いつでもいっしょ)

タイトル: こんやはなんのぎょうれつ?
作:    オームラトモコ
出版社:  ポプラ社
出版年:  2012年
文の量:  ページごとに5行程度
ページ数: 全36ページ
こんな子にオススメ!
 おばけ、妖怪が好きな子
 順番を数えるのが好きな子
 探し絵が好きな子 
 

行列の先には何がある? 図鑑としても楽しめるおばけ行列

オームラトモコさんによる「行列シリーズ」は、現在こちらを含めて5冊出ている人気シリーズです。

この本では、おばけたちの夜の大行列が子供の好奇心をかきたてます。

おばけ行列は一体何のためなのか?

行列の終点を求めて子供はどんどんページをめくっていきます。

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